縦向きがメインで、たまに横向きの文書が混ざるという場合に、見開き部分に余白を設定しようとしても、思う通りに余白が設定されません。これはもう10年前から知られていた問題で、マイクロソフトは解決していません。
そのため、この問題をうまく解決する方法を紹介します。
- 偶数奇数でレイアウトを変える。
- ヘッダー、フッター領域を選択し、前のセクションとの接続を断つ
- ここからが本番です。そして、ヘッダー、フッターの編集画面を出し、ヘッダー・フッターの部分にカーソルを置き、余白を設定するウインドウを出す。
- 出てきた画面で、前後の余白(Spacing After/Before。下のスクショでは0 lineとなっている箇所)を設定する。(例えば、見開きに10mmの余白を余分に設定したい場合は、10mmと打つ)ヘッダーの幅を広げたい場合は、Spacing Afterを調整。フッターの幅を広げたい場合は、Spacing Beforeを調整。*1
すると、ヘッダー・フッター部分がテキスト領域に押し出されるように、調整できます。
最後に、紙に印刷して、縦向きの文書と本当に同じ位置にヘッダー・フッターがあるのか、それぞれの紙を重ねて光に当ててみるとよいでしょう。
参照記事
*1:欧文の書物だと、偶数ページは左にあるため右側、つまり、フッターを広げる。奇数ページだと、ヘッダー